「遺骨からダイヤモンドは本当にできるか」をテーマに4つの論点から説明をするシリーズの第3回目は「遺骨には他の炭素が混じっているか」です。
まず、なぜこれを説明したいかを説明させてください。時に「火葬後の残留物には、遺骨以外にその他の物質が燃えた後の炭素成分もあって、それが遺骨から来たものかわからない」と言う方がいらっしゃり、そして、多くのケースで、「遺灰」というのがそのお骨以外の物質の残留物という認識を持たれているようであるからなのです。 続きを読む
「遺骨からダイヤモンドは本当にできるか」をテーマに4つの論点から説明をするシリーズの第2回目は「火葬後のお骨に炭素が含まれるかどうか」です。
前回、骨の中には炭素が含まれることを検証しましたが、この炭素成分の多くは、火葬中に燃えてしまいます。しかし、すべてが燃え尽きてしまうわけではなく、一部は残ります。うまくお骨の形を遺す、という日本の高度な火葬技術によるものかもしれません。 続きを読む
先日、友人からメールをいただきました。
『友人にアルゴダンザのダイヤモンドの事を話したら、「骨には炭素が入っていないから、遺骨からダイヤモンドは出来ないんじゃないの」と言われました。どうなんですか?」という内容でした。
アルゴダンザのサービスを提供して5年以上になりますが、年に2回くらいこの手のお話を頂きます。今まで個別に返事を差し上げてきたのですが、この際一度お話してもいいかな、と言う気になりました。「遺骨からダイヤモンドは本当にできるか」をテーマに4回にわたって、以下の4つの論点から説明をしたいと思います。
- 骨の中に炭素成分があるか
- 火葬後のお骨に炭素が含まれるかどうか
- 遺骨、遺灰の概念について
- アルゴダンザ社は遺骨中の炭素成分を用いて合成ダイヤモンドの製作が可能かどうか
第一回の今日は「骨の中に炭素成分はあるか」です。 続きを読む
盛岡でもようやく桜が咲き始めた
4月19日、私はGCCの鈴木剛子先生、麗澤大学の水野治太郎名誉教授、GCCの卒業生や現役生徒と共に盛岡を訪れました。20日に行われる、岩手医大の智田文徳医師が主催する「精神科医によるリラクゼーション・ワーク体験」のファシリテーターを務めるためです。新幹線はまだ動いておらず、羽田から花巻空港に飛んでから、バスで盛岡にたどり着きました。
東日本大震災の後、グリーフカウンセラーとして何かできることはないかと考えていましたが、なかなか単身乗り込んで役に立つものでもなく、悶々としていたところに鈴木先生から声をかけて頂いて、渡りに船と参加することになりました。 続きを読む
渡辺医師が学生時代に感銘を受けた星野富弘画「たんぽぽ」。余分なものを捨てて(大切なモノだけ残せば)空を飛べるような気がする
2月26日、静岡で「スピリチュアルケアを隠し味にした」医療をされているタンポポ診療所の遠藤博之先生の講演、「本当に大切なもの」:共に病み、共に癒され、共に歩む、に出かけました。(タンポポ診療所とその医療、医療の背後にある考え方についてはこちらの記事に詳しいのでご覧ください)
遠藤先生は以前、作家の太田宏人さんに紹介されて、ぜひお目にかかりたいと思っていた方ですが、何しろ在宅の緩和ケアをされているということで「とにかく忙しい」と聞き、少々遠慮しているうちに遅くなってしまっていました。先生の温かい人柄の感じられる、ユーモアにあふれた講演でしたが、私自身として2つの点が特に勉強になりました。 続きを読む