アットホームな雰囲気のマーティン・ハウスの居間
NHKの旅のチカラ「”死”が与えてくれる力を探して」を見ました。作家の高橋源一郎氏がイギリス、リーズにある子供ホスピス、「マーティン・ハウス」を訪ねます。
高橋さんは、数年前次男が急性脳症になった経験を持っています。子供が重病になり、医師から、死や、後遺症の危険があると宣告されるのを聞きながら、「全く意味が分からない」と感じていたそう。それでも、その事実を受け入れた時に、困難を受け入れて生きて行く力や喜びのようなものが体の中から湧き上がってくるような気がした、といいます。その力の源を知りたい、それが子供ホスピスに向かう大きな理由の一つとなったといいます。 続きを読む
「いのちの乳房」:撮影はアラーキー、荒木経惟
先日、「いのちの乳房~乳房再建に挑んだ女神たち~」という番組を見ました。
乳がんによる乳房摘出の後、乳房再建に挑んだ女性たちの写真集、「『いのちの乳房』-乳がんによる「乳房再建手術」にのぞんだ19人-」をめぐるドキュメンタリーです。
乳がんにかかる女性は年々増えており、女性にとって乳がんは他人事ではありません。乳がんの治療では乳房摘出手術が行われることも多いのですが、患者さんは、女性性の象徴ともいえる乳房が無くなったり、傷つくことで、大きな精神的苦痛が残ります。「乳房再建」はシリコンや自らの脂肪やその他組織を使用して乳房を再建する手術で、乳がん患者さんたちの心の苦しみを和らげ、QOLを高める手術です。
しかし、乳房再建手術を受ける人は、乳がん手術経験者のわずか8%。「乳房再建手術」はまだ認知度が低く、決してスタンダードな方法ではないのです。 続きを読む