NHK 旅のチカラ「“死”が与えてくれる力を探して ~高橋源一郎 イギリス~」


アットホームな雰囲気のマーティン・ハウスの居間

アットホームな雰囲気のマーティン・ハウスの居間

NHKの旅のチカラ「”死”が与えてくれる力を探して」を見ました。作家の高橋源一郎氏がイギリス、リーズにある子供ホスピス、「マーティン・ハウス」を訪ねます。

高橋さんは、数年前次男が急性脳症になった経験を持っています。子供が重病になり、医師から、死や、後遺症の危険があると宣告されるのを聞きながら、「全く意味が分からない」と感じていたそう。それでも、その事実を受け入れた時に、困難を受け入れて生きて行く力や喜びのようなものが体の中から湧き上がってくるような気がした、といいます。その力の源を知りたい、それが子供ホスピスに向かう大きな理由の一つとなったといいます。 続きを読む

生を引き継ぐ:金子哲雄さんの遺したもの

 

僕の死に方 エンディングダイアリー500日

僕の死に方 エンディングダイアリー500日
金子哲雄 著
小学館

昨年流通ジャーナリストの金子哲雄さんが亡くなって刊行された「僕の死に方 エンディングダイアリー500日」が話題になりました。金子さんが若くして亡くなった事、また、自分の葬儀やお墓の手配を自分で整えていた事が、終活や葬儀関連業界だけでなく、一般の人々に興味を持たれたようです。
金子さんの著作や、出演したテレビ番組などはほとんど見た事が無いので、生前の金子さんがどういう人なのかは知りませんでしたが、「僕の死に方」を読んでみると、その明快で優しい語り口と、ストレートな、迷いのない思考から聡明な人であることが良く解ります。 続きを読む